個別の不安に細かく対応!税理士サポートつきインボイス制度登録会レポート Article Image

個別の不安に細かく対応!税理士サポートつきインボイス制度登録会レポート

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いよいよ運用開始が間近に迫ったインボイス制度。これまで Sollective(ソレクティブ)のブログでは、Sollective 認定フリーランスのインボイス登録状況、そして免税事業者向けに登録の決め手をお伝えしてきました。

しかし大枠は理解できても個別事情に照らし合わせて判断したい人もいるでしょう。またいざ登録したくても、1人での作業に不安がある人もいるかもしれません。

そんな不安に寄り添うべく、2023年8月3日と8月22日に「税理士サポートつきインボイス制度登録会」を開催!悩めるフリーランスをサポートしたのは、これまで多くのフリーランスの会計や税務を扱ってきた税理士の西浦啓一郎先生です。西浦先生は先ほど紹介した過去のインボイス制度シリーズ記事や「フリーランスの経理入門」シリーズ記事も監修しています。

このインボイス登録会ではそんな西浦先生が参加者1人ひとりの相談に乗り、登録完了まで丁寧にサポートしました。そこで今回はその登録会の様子と、実際に参加したフリーランスがインボイス登録の何に悩み、どう解決できたのかを紹介します。

🗣 税理士:西浦啓一郎先生 横浜北仲会計事務所 代表/公認会計士・税理士。大学卒業後、株式会社日本政策金融公庫にて中小企業に対する融資業務等に従事したのち、2015年に公認会計士試験に合格し、有限責任 あずさ監査法人に入社。入社後は、主にメディア・テクノロジー領域の上場企業、上場準備会社に対する監査業務、IPO(株式上場)支援業務等に従事。2021年に独立開業し、現在はスタートアップ、フリーランスに対する会計・税務、アドバイザリー業務に携わる。

💡関連記事:インボイス制度、正直どうする?緊急アンケートから見えた現状とは👀

税理士が1人10分ほどかけて個別にアドバイス&申請内容を確認

今回のイベントに参加したのは動画クリエイターやデザイナーなどさまざま。参加者はノートパソコンにマイナンバーカード、e-Tax を利用する場合は利用者識別番号や暗証番号を用意し、その場でインボイス登録申請を完了させる態勢を整えてイベントに臨みました。

すでにインボイス登録の意向がある人は、イベント会場でオンライン上の登録フォームまたは登録用紙に住所や納税地などの必要事項を記入。その後西浦先生が1人ひとりの席をまわり、内容に間違いがないかを確認します。また登録を迷っている人には個別事情をヒアリングしてアドバイス。個別の相談にかかった時間は1人あたり10分程度でした。

インボイス登録申請を完了した人、見送った人。それぞれの課題と着地点

今回参加したフリーランスの皆さんはどんな課題を抱え、このイベントでどんな判断に至ったのでしょうか?3人の声を紹介します。

個人で税理士と契約していないため、この機会に気になる疑問を解消

🗣 Mashi さん(フリーランス/動画クリエイター) ・インボイス登録状況:申請を完了理由:営業活動がしやすくなるため

インボイス制度は今後も制度として残ると思うので、いつかは登録しなくてはならなくなると思います。それに海外で働いていた経験があるため、インボイス制度については抵抗がありませんでした。

また僕の場合はインボイス制度に登録するほうが新規の取引先を紹介してもらいやすかったんです。営業活動が有利になるという背景が、登録の決め手となりました。

ただいざ登録をしようと思っても初めてのことなので間違っていないか不安だったんです。でも個人で税理士と契約していないため、わからないことを聞ける人が身近にいませんでした。今回のイベントのように確認してもらえる場はありがたかったです。

難しい日本語にハードルの高さを感じた。プロの確認で安心

🗣 Baswara さん(副業ワーカー/モーションデザイナー) ・インボイス登録状況:申請を完了理由:取引先との関係維持のため

僕はインドネシア出身で、現在日本の企業で契約社員をしつつフリーランスとしても活動しています。インボイス制度には、取引先との関係を考えて登録する意向でした。

けれど日本語が第一言語ではないため、税務署やネット上にある説明を難しく感じていました。そこで今回サポートしてくれるイベントがあると知って参加することにしたんです。今日は登録内容に間違いがないかしっかり確認してもらえたので、安心できました。

登録すべきかどうか相談したかった。税理士に直接聞けて満足

🗣 Mさん(副業ワーカー/UXデザイナー) ・インボイス登録状況:申請を見送り理由:取引先との関係に悪影響がないと判断

正社員として働きつつ、知り合いの会社の仕事をいくつか請け負っています。西浦さんに相談した結果、このタイミングでの申請を見送りました。

理由は2つあり、1つは現在取引先が少ないこと。そして2つ目は取引先が知人のみのため、状況を理解してもらいやすく、関係に悪影響はなさそうだったからです。

インボイス登録自体は申請から1か月ほどで完了すると聞いたので、今後状況に変化があったらまた検討しようと思います。登録するかどうか決定するにあたって不安がありましたが、今回税理士の先生からアドバイスをもとに決められてよかったです。

💡関連記事:免税事業者向け!インボイス登録の決め手はこの2つ【税理士監修】

今後もフリーランスの悩みを解決するイベントを開催予定

インボイス制度は日本では初の試み。実際に個々の事業にどう影響するのかがわかりづらいからこそ、情報を集めたり取引先の様子を見たり、各々の状況に合った対応が求められています。

よい判断をするためには専門家や同業者に相談できると心強いですが、個人で活動しているとそうした仲間が見つからず、1人で悶々と悩んでしまうこともあるでしょう。

Sollective のコミュニティでは引き続き、そんなフリーランスの皆さんをサポートしていきます。今後のイベントに興味のある人はぜひこちらからチェックしてみてください。

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https://sollective.jp/blog/community-event-invoice-system-registration

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