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2023.08.25# Trends

生成 AI でライターはもういらない?海外各地のコンテンツ制作のプロはこう考える

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生成 AI がさまざまな仕事に置き換わるとの憶測が飛び交うなか、その代表的な例の1つとして挙げられるのがコンテンツライティングです。

オンラインでの発信が一般的になった今、どの企業にとってもコンテンツ制作はビジネスに欠かせない要素。その効率化やコスト削減にとって AI 活用は魅力的な選択肢であり、コンテンツ制作を生成 AI に任せられないかと考える企業は少なくないでしょう。

では、コンテンツ制作のプロであるライターたちは生成 AI による文章作成をどう評価しているのでしょうか?

今回は LinkedIn に投稿された世界各地のライターの声を集め、企業がコンテンツ制作に生成 AI をどの程度、そしてどのように活用できるかを考えます。

世界各地で活躍するプロのライターは生成 AI 活用をどう考える?

まずは、世界各地で活躍するプロフェッショナルたちの考えを抄訳して紹介します。

「ライターは考えを組み立てる人で、ChatGPT はそのアシスタント」

「コンテンツライターは考えを組み立てる人で、ChatGPT はそのアシスタント。AI は感情について書くことができても、自分で感じることはできないから!」

🧑投稿者:Astha Thummar さん 🌏拠点:インド、グジャラート州 💻職業:コンテンツライターおよびソーシャルメディアマーケター 🎯専門分野:テクノロジー、観光

「AI は読み手と感情でつながったり、心をつかむストーリーを作ったりはできない」

「AI はなんとなく一貫性のある文は作れる。でもブランドに合う言葉を選んだり、読み手と感情でつながったり、独自性を持つことはできない」 「心をつかむストーリーを作ったり、事実として間違いのない内容を書くのもおそらく無理。AI は人間が使わなければ役に立たない」 「こだわって丁寧な文章を作りたいなら人間が書くしかない」

🧑投稿者:Jenny Lucas さん 🌏拠点:イギリス、レスターシャー州 💻職業:ウェブサイトコピーライターおよびコンテンツストラテジスト 🎯専門分野:戦略的 SEO

Jenny さんは自身のブログ記事で AI ライターに頼るべきでない16の理由として、ほかにも AI が「フィードバックを理解できない」「文化的、倫理的な配慮に欠ける」「戦略的な判断ができない」「予測不能なエラーが起こる」などを挙げています。

「ChatGPTいわく『人間の想像力、洞察力、主体的な経験はライティングのさまざまな面で重要』」

「ChatGPT に尋ねてみたところ、『AI が人間のライターに完全に置き換わる可能性は低い』との回答が。さらに『AI は迅速で効率的なコンテンツ制作を助けることはできるが、人間の想像力、洞察力、主体的な経験はライティングのさまざまな面で重要です』と続け、安心させてくれた」

🧑投稿者:Amelia Tenne さん 🌏拠点:アメリカ、コロラド州 💻職業:ストーリーテラー、パブリックインフォメーションオフィサー、戦略的コミュニケーションマネジャー 🎯専門分野:ストーリーテリング、役員向けメディアトレーニング、ソーシャルメディア戦略

「創造的な洞察や直感的な理解が求められる仕事を AI で自動化するのは慎重になるべき」

「創造的な洞察や直感的な理解が必要な仕事を AI で自動化することに、企業は慎重になるべき(中略)なぜなら AI は文脈の把握や独創性を持つこと、また感情を理解する点で不十分だから」 「これからコンテンツライターはアイデアキュレーターになる、という考えはどうだろう」 「コンテンツライティングは AI に置き換えられるのではなく、AI とのコラボレーションになる」

🧑投稿者:Jovaughn Brown さん 🌏拠点:アメリカ、オレゴン州 💻職業:コンテンツライター 🎯専門分野:Web3、SEO対策、ソーシャルメディアマーケティング

人間ライターの創造力 x AI の効率性=質、量ともに充実のコンテンツ制作

今回紹介した世界各地のライターの声をまとめると、現時点でコンテンツ制作をすべて生成 AI に任せるのは無理があるものの、AI 活用で人間ライターがより創造的なプロセスに集中できる環境を作ることはできそうです。

たとえばインタビュー記事を作成する場合は、次のような役割分担が考えられます。

AI:同じ対象やテーマ、キーワードを扱った既存のコンテンツを参考に、一般的な質問リストを作成 ・ライター:上記を参考に自社ならではの背景や読者視点を盛り込んで質問内容を決定し、インタビューを実施 ・AI:インタビュー内容を文字起こし&指定された読者像やトーンを考慮して大まかな記事案を作成 ・ライター:上記に自らの視点を加え、読者の感情を考えつつ、狙いが効果的に伝わるよう構成や表現をブラッシュアップ ・AI:誤字脱字、二重表現などを改善

この例では、独自性が求められる作業や優先順位の判断、また洞察力が必要な作業はプロのライターが行い、それ以外の制作過程に AI を取り入れることで効率化と質の向上が期待できるでしょう。インタビュー記事以外にも、企業紹介や事例紹介、ノウハウ共有など、ほかの種類のコンテンツ制作にも生かすことができます。

優秀な人間ライターと AI の連携により、コンテンツ制作は大きく進化する可能性を秘めています。日々進歩するテクノロジーを上手に取り入れライターの能力を最大化することが、企業のコンテンツ制作の革新と成功につながっていくでしょう。

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