1人目のバックオフィス担当者として企業を支える東さんがフリーランスを選んだ理由
「フリーランス」はデザイナーやライターなど、クリエイティブ系の職業の人のみが対象だと思っていませんか?
実は、完全審査制のフリーランスプラットフォーム Sollective(ソレクティブ)には、営業・人事・経理などさまざまな職種のフリーランスや副業ワーカーが多数登録しています。
そのなかから今回は、複数のスタートアップ企業の「1人目のバックオフィス担当者」として、日々の仕訳入力から採用人事まで幅広く仕事をしている東智美さんをご紹介。正社員として働いていた東さんが独立した理由、活躍の場を定めるまでの経緯、そして今後の展望を聞きました。
自分の能力を活かせる環境を求めて「フリーランス」に
—— 新卒で管理栄養士として独立されたあと、正社員としてコーポレート業務に従事するなか、再び独立しようと思ったきっかけや経緯を教えてください。
大学卒業後、フリーランスの管理栄養士としてダイエットのオンラインサロン事業などを始めたのですが、運営していくなかで自身のビジネススキルに課題を感じるようになりました。そんなとき、人づてでとある社長さんからお声がかかり、秘書としてスタートアップ企業に入ったんです。
しかしその会社にはコーポレートメンバーが誰1人いなかったため、秘書業務以外にも人事・労務・総務・法務・経理を担当することに。とはいえ私は専門家ではないので、外部の各専門家と話をして、会社がまわるようサポートするのが主な仕事でした。
その後もう少し規模の大きな会社で働いてみたいと思い、IPO 準備中の会社に転職して管理部の立ち上げを行いました。でもしばらくするとそこは私にとって全力を出せる環境でないのかもしれないと思うようになったんです。
私の性分として、100求められていることに対して120の仕事をしてしまうんですが、会社としてはそこまで求めていない。それでだんだん自分の力を持て余しているように感じ始めました。
そんなとき、ちょうどほかの企業からコーポレート業務を手伝ってほしいと声がかかったんです。それだったらもう、フリーランスとして複数社と仕事する形がよいのではないかと思い、退職しました。
だから正社員やフリーランスかにこだわらず、自身の能力を活かせる環境がどちらにあるのかという基準で働き方を決めた結果、今の形に落ち着いたという感じですね。
—— 独立当初、一番最初に目指されていた地点や目標などがあれば教えてください。
実は新卒フリーランスとして独立する前に、営業ポジションで内定していた企業があったのですが、その初任給である27万円は超えたかったですね(笑)
また、会社員として働いて得られる以上の経験を積もうとも考えていました。フリーランスとして複数社のコーポレートを担当することは誰よりもその経験値を高めるチャンスだと思い、とにかく現場や実践から学ぼうと思ったんです。
管理栄養士としてオンラインサロンを運営していた頃
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体力、経験、柔軟性が求められるスタートアップの初期フェーズで活躍
—— 実際に独立してみて、どうでしたか?よかったと思う点があれば教えてください。
時間ではなく成果に対して対価をいただく契約なので、自分の納得がいくまで業務を全うできるようになりました。さらにそうして全力で仕事をしていると、自分に足りないスキルが明確に見えてくるようになったんです。最近は経理や会計の知識をさらに深めたいと思い、簿記の勉強をしていました。
—— 活躍の場を「スタートアップの1人目のバックオフィス担当者」に定めたのはなぜでしょうか?
スタートアップなどのスピードのある環境ではバックオフィス業務が後回しになりがちなうえ、別部署の動きが激しければ激しいほどコーポレートも大変になります。スキルがあってもスピード(キャッチアップ能力)や体力がないと精神的にも体力的にも潰れてしまいかねません。それに、コーポレート部門の人材を全部揃えようと思ったらそれこそ大変です。
一方で私自身は体力やメンタルに自信がありますし、フリーランスなので柔軟に動けます。複数の会社でコーポレートをやってきたので、色んなやり方も知っている。だから、スタートアップが人材不足などの壁にぶつかりやすい初期フェーズこそ私の出番だと思ったんです。
現在は複数のスタートアップの「1人目のバックオフィス担当」として、会社をまわすうえで必要なコーポレートの基本業務を一手に引き受けています。スタートアップのバックオフィス業務は、最初は経理だけ、人が増えたら労務も...と必要なタイミングがバラバラですが、すべてまるっとスピーディに対応できるのが強みです。
スタートアップの「1人担当者」をサポートする輪を作りたい
—— 今後のキャリアはどのように計画していますか?会社員に戻ることも選択肢にありますか?
「そのときの自分の価値が十分に発揮できる形態は何か」という観点でフリーランスになるか正社員でいるかを選んでいるので、会社員に戻ることも選択肢にあります!
また、スタートアップなどで活躍する「1人広報さん」のように、1人で頑張らなければならない立場の人の心がポキっと折れない世界を作りたいです。
管理栄養士としてダイエットのオンラインサロンを運営していた頃、私は誰かの「目標達成の伴走」をすることが好きなんだと気がつきました。だからその経験を活かして、スタートアップで頑張る1人担当者にとって頼れるサポートシステムを作っていきたいと思います。そうすることでスタートアップの人材定着に貢献し、スムーズな成長を助けていけたらいいですね。
—— ありがとうございました!
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