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2022.01.31# Trends

フリーランスに向いているのはどんな人? 海外の調査結果から見えたこと

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欧米では、次世代を中心にフリーランスになる人が増え続けています。

日本もその後を追うように、フリーランスや副業の働き方をはじめる人が増えている印象です。この流れは、新型コロナウイルスの影響によってますます加速していくと私たちは考えています。

ですが、フリーランスは誰でも簡単になれるものでもありません。メリットも大きいですが、同時に自分の人生や仕事に対して大きな責任がある働き方でもあります。

どのような人がフリーランスに向いているのか紹介していきます。

フリーランスを選ぶメリットとデメリット

コロナによるパンデミック以前から海外でのフリーランス人口は大きくなっていました。

Forbes の「ハイブリッドワークで正しいバランスをとる -フリーランスからの教訓」で紹介されている2017年の the Royal Society for Arts の研究によると、英国における自営業の「ギグ」ワーカーの数は110万人に達し、うち59%は、専門職・クリエイティブ・管理業務でした。

同記事では、フリーランスという働き方は、専門職がポストコロナ時代のビジネスに順応することで、さらに成長が予想されていることも伝えています。

では現在、フリーランスにはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか? 前述の記事では、フリーランスコンサルタントの仕事への満足度について以下のような調査結果が紹介されています。

フリーランスは、仕事に対する満足度は高くなっています。最近のフリーランスコンサルタントに対する調査では、78%が自分の仕事に「非常に満足」「やや満足」しているのに対し、同様のサンプルである会社員のコンサルタントは68%でした。 この満足度は「クライアント企業に対してより大きなインパクトを与えている」という実感に起因しています。92%のフリーランスがクライアントに対してよりコストパフォーマンスの良い仕事をできていると答え、3分の2が雇用されていた頃と比べて自分の提案が実行される可能性が高くなったと答えています。

実際、Sollective のユーザーインタビューで、「トップフリーランスにとってやりがいのある仕事は?」と聞いたところ、「企業が求めているものがあればその通りにできるけど、こういうアプローチもあります、と提案して聞いて頂けるとやりがいを感じる」といった回答もありました。

また、フリーランスという働き方を自ら選んだという事実自体も、満足度の高さを引き上げているようです。

調査の対象者の中で最も幸せな層は、40代以下の若い人たちでした。これは比較的小さなグループ(374人中66人)になるが、彼らの56%が自分のキャリア選択に「非常に満足している」(40代以上は44%)、63%がこの働き方を「意図的に選んだ」(40代以上は43%)、77%が「会社員として雇用されていたときよりも独立しているほうが収入が多い」と回答しています。 フリーランスは、自分の仕事をより自由にコントロールすることが可能です。だからこそ、彼らは自分が得意とする経験のある領域でありモチベーションを持てる分野で仕事を見つけて契約を結びます。そしてこの、自由にコントロールできることは、彼らが1日の中で作業する以外の時間にも繋がっています。たとえば、コーチングやトレーニングを希望する人もいれば、決められた仕事をこなすだけがいいという人もいます。正に選択する自由を持つことが、彼らの幸せの大きな部分を占めているのです。

ここまでフリーランスのメリットについて見てきましたが、デメリットはどうでしょうか。前述の記事ではこのようにもまとめられています。

最も明らかなのは、経済的な保証がないことです。たとえば、2021年の調査では、回答者の52%が2020年の稼働日数が目標よりも少なかったと答えています(2018年の調査では36%)。興味深いことに、フリーランスが実際に稼働した日数は、2020年の方が多かったのです(2018年の135日に対して、2020年は143日)。また、従業員の福利厚生、目に見えるキャリアパス、地位・評価などについて、会社員として雇用されているコンサルタントよりも満足度が低いという結果が出ています。

日本でも、会社員が加入している「厚生年金」や「扶養家族の年金」などがフリーランスにはなかったり、病気や出産育児で仕事を休んだりすれば、その分の収入は減ってしまいます。上記で紹介されているような項目における満足度の低さは、どの国のフリーランスにも共通して言えることなのかもしれません。

フリーランスに向いている人とは?

フリーランスという働き方を自ら選び、その中で満足度高く生きる。そういった生き方に向いている人もいれば、向いていない人もいます。

Forbes の「あなたはフリーランスにふさわしい性格ですか?新しい調査結果が明らかに」では以下のような調査結果が紹介されています。

請求書作成テンプレートを提供する Skynova 社が行った調査では、ビッグファイブ・パーソナリティテストを用いて、397人のフリーランスと508人の会社員を対象に調査を行った。その結果、平均スコアは以下の通りでした。 ・誠実性:フリーランス 70.2%、会社員 67.2% ・経験への開放性:フリーランス 70.1%、会社員 54.4% ・調和性:フリーランス 66.1%、会社員 58.7% ・神経症的傾向:フリーランス 57.6%、会社員 74.5% ・外向性:フリーランス 56.9%、会社員 39.3%

つまり、以下の傾向がある人ほどフリーランスに向いている、と言えるのかもしれません。

・慎重でひたむきである ・オープンマインドである ・感じがいい ・神経質でない ・外交的である

フリーランスの仕事は、万が一うまくいかなかったり、十分なクオリティだと思ってもらえなかったりすれば、次は呼ばれることがありません。そのことをフリーランスとして働く人たちは分かっているので、慎重さが大切なのかもしれません。

また、クライアント企業に自ら営業したり、新しい人脈を築いたりすることで仕事を獲得する必要があるので、人当たりがよく外交的な人ほど相性は良いと言えそうです。

裏を返せば、フリーランスは誰にでも向いているわけではないと言うことにもなります。同記事では性格以外にも、以下のような内容が紹介されています。

もちろん、フリーランスは誰にでも向いているわけではありません。調査によると、フリーランスのキャリアを望んだ人、つまりフリーランスにならざるを得なかったわけではない人はより多くの収入を得る傾向にあるようです。調査対象となったフリーランスのうち、4分の3以上が、必要に迫られて仕事をするのではなく、積極的に独立した仕事を選んでいます。その最大の魅力は、柔軟性と自律性でした。

実際のところ、フリーランスの仕事では「自分が自分のボス」となります。予算管理も営業も、子育てとの両立も全てセルフマネジメントする必要があるのです。このすべてを分業せずにひとりでこなすということは、実はすごく難易度の高いことなのではないでしょうか。

フリーランスとしてのキャリアをスタートする時に、ある条件を満たしている人は成功しやすい傾向にある。そんなポイントを Sollective 代表の岩井エリカもまとめています。

・Play your strength 自分の専門分野でフリーランスとして活躍する ・Selfーbranding 自分のスキルと価値を明確にし、発信する ・Networking フリーランスの仲間とつながる、メンターを見つける ・Be picky (if you can) 目指しているフリーランスのキャリアにプラスになるプロジェクトやクライアントを選ぶ ・Never give up すぐにクライアントが見つからなくても諦めない

フリーランスは経済的保証や福利厚生など、会社に守られながら働くことはありません。しかしフリーランスを選んでいる人は、そのデメリットがあったとしてもフリーランスを選ぶ価値を見出している人たちなのです。

Sollective が関わっているフリーランスの多くの人が、このような価値観を持っており、私たちはそんな彼らの生き方を、少しでも応援できるサービスを作っていければと思っています。

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Writer / Miyuki Shimizu Sollective : https://www.sollective.jp/freelancer/uriphoto Instagram : https://www.instagram.com/uriphoto/ Editor / Eri Yoshida Sollective : https://www.sollective.jp/freelancer/Eri Twitter : https://twitter.com/eri_riri Contributor / Erika Iwai Sollective : https://www.sollective.jp/freelancer/Erika Twitter : https://twitter.com/IwaiErika

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