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活躍するフリーランスが取り組む「学び・リスキリング」。学ぶ目標と動機とは?

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新たな期や年度を機に「今期は何を学ぶか」「どのスキルを伸ばすか」と考え、学習目標を立てる人も多いのではないでしょうか。

ソレクティブが実施した調査*によると、ハイスキルフリーランスの平均学習時間は、週あたり約3時間半。一般的な会社員(正社員)の平均と比べるとおよそ35倍にのぼり、スキルと実績を強みに活躍するフリーランスほど、リスキリングに意欲的なことがわかります。

ハイスキルフリーランスの学習時間に関する円グラフ。週あたりの平均学習時間は3.5時間(210分)。内訳は、1時間未満が15.0%、1〜4時間が27.7%、5〜9時間が19.1%、10時間以上が13.7%、ほとんど・まったくしないが24.2%。全体の3割以上が週5時間以上学習していることを示している。

ただ、注目したいのは学習時間の長さではありません。実際に Sollective 認定プロに話を聞いたところ、目先のスキル不足を補うためではなく、キャリアや事業全体を見据えて「学びのテーマ」を決めている点が共通していました。

ハイスキルフリーランスは、どんな目的で、何を学ぼうとしているのでしょうか。集まった声を紹介します。

*2023年にソレクティブが発表した「プロフェッショナルフリーランスの実態」より。正社員の平均学習時間は、「令和3年社会生活基本調査結果 / 調査票Aに基づく結果 生活時間に関する結果 生活時間編(全国)」に基づく。

専門性を一段引き上げる「深める」学び

フリーランスとして経験を重ね、徐々に手応えを感じるようになると、「専門領域でより高い価値を発揮できるようになりたい」と思うのは自然なこと。さまざまな案件に携わるうちに、自身の課題や弱みが見えると同時に、今後の事業展開に必要な知識やスキルもより明確になります。そうした気づきが、次の学びを考えるきっかけになっているようです。

独立して2年が経ち、施策を実行するだけのマーケティング支援ではなく、集客の全体設計や新しい販路づくりまで関わる必要性を感じるように。そこで、デジタルマーケティングの最新トレンドを学びながら、新しい集客手法を試す検証を始めました!これまで中心だったナーチャリング支援に加えて、事業成長を見据えた集客や販路設計の段階から価値を提供できるようになりたいです。(マーケティング支援/フリーランス2年目)

財務会計や経営戦略など、ビジネス全体を捉える知識を学ぼうとしています。自身の専門領域だけでは、クライアントの課題に十分応えきれない場面が増えてきたためです。資格取得も視野に入れ、学習のロードマップを引き始めました。(B2B マーケター/フリーランス3年目)

戦略的コミュニケーションや人に好まれる話し方を学び、対話力を高めたいです。有価証券報告書を読み解き、クライアント企業の経営幹部と対等に事業戦略を話し合えるレベルを目指しています。(ソリューション営業/フリーランス10年目)

また、経験を積んだフリーランスのなかには、専門性を俯瞰したうえで、改めて体系的に学ぼうとする動きも見られます。

「課題解決」の考えをより深く理解したくて、経営学に興味を持ちました。大型案件では、アシスタントの稼働管理、タスク分解、コスト管理など多角的な判断が求められ、この意思決定プロセスは経営的な思考に近いと感じます。経営学を学ぶことで、案件進行の質向上、クライアント課題の深い理解、そして自身の事業成長にもつなげたいです。(UI デザイナー・アートディレクター/フリーランス13年目)

「深める」学びに共通するのは、実務を通じて見えた課題を起点に、専門領域を軸としながら必要な知見を追求しようとする姿勢です。その背景には、「クライアントへの提供価値を高めたい」「より難易度の高い案件に対応できる力をつけたい」という思いがあることがわかります。

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新たな価値をつくる「広げる」学び

一方で、「スキルの使いどころ」を広げる学びに取り組むフリーランスもいます。職種や肩書きを大きく変えるわけではないものの、既存の専門スキルを新しい役割で生かしたり、異なる領域と掛け合わせたりした結果、これまでとは違う形で価値を発揮できるようになるケースも少なくありません。

以前から講師職に興味があり、デザイン専門学校の面接を受けたところ無事契約。現講師のサポートをしながら授業の進め方を学んで、自分の授業を持ちたいです。生徒と並走してデザインを教える経験は初めてなので、学びが多そうです。(グラフィックデザイナー、アートディレクター/フリーランス20年目)

広報を通して企業や人の成長を支援する立場にありますが、情報発信など外側からだけでなく、内側を整える働きかけも必要だと感じています。そこで、ヨガや行動心理学、コーチング、組織開発ツールなど、一見 PR とは直接関係のない領域を学んできました。今年は新たに、組織開発のメソドロジーを体系的に学ぶ研修を受講予定です。(PR/フリーランス7年目)

マーケティングと AI を掛け合わせることで、訴求設計からクリエイティブ含めたコンテンツ制作、データ設計まで、関われる工程や領域を広げていきたいです。(B2B マーケター/フリーランス3年目)

自身の専門性を別の役割や文脈で生かすことで、「仕事の機会を広げたい」「提供できるサービスを増やしたい」と考えているようです。

実際、ソレクティブの調査*によると、ハイスキルフリーランスの5割以上が複数の専門性を持っていることがわかっています。専門スキルを磨きながら、その使い方を更新してきた主体的な取り組みが、多様な活躍につながっているといえそうです。

ハイスキルフリーランスの専門性の数を示す円グラフ。専門スキルが1つの人は約48%、2つは約16%、3つ以上は約36%。専門スキルを2つ以上持つハイスキルフリーランスは全体の約52%を占める。

未来の視点や土台をつくる「耕す」学び

これまで紹介してきた「深める」「広げる」学びとは異なり、仕事に即結びつかない、長期的な視点で取り組む学びもあります。思考や視野を広げるための知識を学んだり、先送りにしてきた語学に向き合ったり。すぐには収穫できなくても、畑を耕すような、いわば将来に向けた種まきのような学びです。

税理士さんに任せきりにしてきた会計知識、忘れてしまっている世界史、表面的にしか理解していないイデオロギーなど、これまで曖昧にしてきた知識を本や新聞を通じて学び直す予定です。直接仕事に結びつかないように見える知識も、コンテンツを考えたり編集したりする際の視点につながると考えています。(エディター/フリーランス8年目)

執筆した記事の英語版を求められた際に対応できず、仕事の機会を逃してしまう場面が増えてきました。今年こそは本腰を入れて英語を学びたいです!(ライター/フリーランス10年目)

「耕す」学びは成果が見えにくく、時間もかかります。それでも学び続けることで、物事を多角的に捉える力や、将来の機会損失を防ぐスキルが着実に身につき、じわじわと仕事の質に影響していくはずです。こうした「今すぐには仕事に必要としない」学びに前向きな姿勢もまた、ハイスキルフリーランスの特徴でしょう。

フリーランスにとっての学びは「活躍の幅を広げるための投資」

専門性を深める学びもあれば、役割や関わり方を広げるための挑戦、すぐに仕事に結びつくとは限らない学びなど。内容はさまざまですが、Sollective 認定プロに共通しているのは、学びを「将来の不安対策」ではなく、「仕事の選択肢を増やすための投資」として捉えている点です。

市場や技術が変化し続けるなかで、企業から選ばれ続けるには「この先どう活躍していきたいか」という意思と、それを後押しする学びの積み重ねが不可欠です。学び続ける姿勢を持つからこそ、Sollective 認定プロはクライアントからの信頼を獲得し、次の仕事につなげているのです。

リスキリングを含めた学びは、いつからでもスタートできます。まずは何を学習したいかを決め、その学びを「どう生かしたいか」まで考えてみてください。そして、フリーランス仲間など周囲に宣言するところから始めてみましょう。

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ソレクティブは「フリーランスの価値を証明する」をミッションに、プロフェッショナルフリーランスに特化した完全審査制プラットフォーム「Sollective」や SaaS 型サービスを提供するスタートアップです。フリーランスの皆さんがそれぞれ理想とするキャリアの実現をサポートするだけでなく、企業向けには各職種の専門家による審査を通過した「認定プロ人材」の紹介を通して事業課題の解決を支援しています。詳しくは下記のリンクから🔗

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