ラグジュアリー企業 × フリーランス:こだわりの新規事業にチームで取り組む魅力【事例】
「企業とフリーランスの幸せな協業」シリーズの第4回は、Sollective(ソレクティブ)を通して世界的なラグジュアリー企業と協業したフリーランス3人のプロジェクト体験をご紹介。プロジェクト開始前にそれぞれが抱えていたニーズや課題、またプロジェクトで得たものについて聞きました。
インタビューに答えてくれたのは、デザインコンサルタントの洋子さん、ブロダクトデザイナーのジェームスさん、アートディレクター/3D デザイナーのギヨームさんです。
Sollective だから出合えた、やってみたかったプロジェクト
ー 今回のラグジュアリー企業との契約が決まる前に、プロジェクト探しについて抱いていた課題や希望を教えてください。
ギヨーム:私はインタラクティブインスタレーションやモーショングラフィックスなどの分野で働いているんですが、もっとアートディレクションの仕事がしたいと考えていました。
会社員時代からアートディレクションと3D デザインの両方を行ってきたのですが、独立してからは3D デザイナーとしての仕事が多く、フリーランスでアートディレクションの仕事に出合うのはなかなか難しいように感じています。あと興味があるのは、ファッションやラグジュアリー分野の仕事ですね。
ジェームス:同じです!私もラグジュアリー関連のデザイン資料をずっと集めています。でも私が手掛けるプロダクトデザインの仕事はそもそも案件数自体が少ないので、希望のプロジェクトに出合いづらいんです。
加えて、日本ではプロダクトデザインをインハウスで行う場合が多い。リスクを避けるため外部のデザイナーを雇うことは珍しいんです。フリーランスを採用するケースもあるんですが、その場合は大企業が中心です。でも個人で大手と契約するのは簡単ではないと感じていました。
また私は日英両言語を話すんですが、日本では英語を使う仕事になかなか出合えず、活かせる機会がほしいとも思っていました。
洋子:私は当時ちょうど代理店との契約を終えたばかりで、フリーランスとしてデザイン思考や新製品・サービスのコンサルティングを続けていけるのかと悩んでいたところでした。
そんなところに今回この話が舞い込んだんです。Sollective から「ぴったりな案件だから」と後押ししてもらったこともあり、「全力で臨もう」という気持ちになりましたね。
以前の仕事でワークショップのファシリテーションを行う洋子さん
新たな挑戦とフリーランス同士協力できる環境が貴重な学びに
ー 実際に仕事をしてみてどうでしたか?
ギヨーム:それまで使ったことのないテクノロジーを使う必要があったので、新しく勉強するのはチャレンジでしたね。私が専門家として最適な進め方を見つける必要があったので大変でしたが、自分にとってもいい学びの機会になりました。やりたかったディレクションに少し携われたのもよかったです。
洋子:私は長期的なプロジェクトチームの一員として参加しているんですが、それ自体が今までにない経験で楽しいです。
また、デザインコンサルの仕事は発想の段階で終わる場合が多いんですが、今回は作るところまでやらせてもらえるのも新鮮です。加えて、これまではデジタル関連の仕事が中心でしたが、今回はフィジカルなものづくり。ロングスパンで物事を考える点でも、デジタルとは全然違っておもしろいです。
ジェームス:興味のあったラグジュアリー企業でのプロダクトデザインの仕事なのでやりがいがあります!それに今回のプロジェクトには海外メンバーもいるため英語も使います。そんなプロジェクトに出合えたのも、Sollective だからこそだなと思いました。
ー 洋子さん、ジェームスさんは同じチームで働いていると聞いています。お互いから学んだことなどはありますか?
洋子:はい、ジェームスさんとは一緒にリサーチに出かけることもありますよ。
ジェームス:洋子さんはリサーチに本当に詳しいので、一緒に働けてすごく勉強になります。
プロダクトデザインはかっこいいものを作ればいいと思われがちですが、それだけでは売れないんですよね。ユーザーの生活に定着するのはもちろん、店舗側が効率よく扱えるデザインでないといけない。さまざまな要素が絡んでくるんです。そんなときに別の強みを持つ相手と協力できると、より戦略的にデザインを進められるので心強いです。
洋子:そうですね。私も、ジェームスさんの工業デザインの視点があることで何が必要かを明確にしやすいと感じます。バランスよくリサーチできるなと。
今回のプロジェクト経験から得た、次の一歩へのインスピレーション
ー 今回のプロジェクトを受けて、今後の展望に変化はありましたか?
ギヨーム:今回も少しアートディレクションに関わりましたが、やはりアートディレクターとしての経験をもっと重ねていきたいと思いました。ラグジュアリーブランドはもちろん、車やお酒のブランドにも興味があります。
洋子:この質問は悩みますね…実は昨日、同じく独立を考えているパートナーと今後の働き方についてじっくり話し合ったんです。そして今、改めて「フリーランスとしてどこまでを目指し、どのような学びが必要か」は向き合うべき問いだと感じています。
正解はないと思うんですが、1人で考えるだけでは自分の答えが見えてこない部分があると思うんです。ただ今回のようにチームで働ける機会はフリーランスとして長く活躍するためのインスピレーション源になるので、引き続きそこから探っていきたいと考えています。
ジェームス:今回私がこのプロジェクトに参加したように、ほかのプロダクトデザイナーが個人として活躍できる土壌を整えたいです。
海外ではフリーランスのプロダクトデザイナーが活躍できる環境がありますが、日本ではまだ簡単ではなく、企業内でやりたいことができず悩んでいる人を大勢見てきました。だから将来的には個人で活動するプロダクトデザイナーを後押する組織を作れたらと思います。
他プロジェクトで3D プリンティングを手掛けるジェームスさん(左)
よい出合いを引き寄せるには、自分を理解してもらえる Sollective プロフィール作りが重要
ー では最後に、この記事を読んでいるフリーランスの皆さんに一言お願いします!
ギヨーム:えっ、こういうのが苦手で(笑)。でもそうですね、Sollective のチームもウェブサイトも親しみやすいので、フリーランスが使いやすいと思います。フランスの案件探しのサイトを見ることもありますが、それと比べても Sollective はおすすめですよ。
洋子:私の場合、「自分の仕事を求めている企業がある」と知ることができたのは Sollective のおかげなんです。もし似たような状況にいて、ニーズがあるか確かめたいならまず Sollective のプロフィールをしっかり書くことをおすすめしたいです。いい出合いのためには、自分をよく理解してもらうのが大事ですから。
ジェームス:私も Sollective がなかったら、仕事探しは今のようにいかなかったかもしれない。本当にやりたいことを長期的にできていて感謝しています。
私の職種は携わる人口も少なく、どちらかというと向かい風のなかやっています。どんな職種でも大変なときもあると思いますが、それでもやりたいことをやっていきましょうと言いたいですね。
ー 本日はありがとうございました!