【フリーランスの仕事論】フリーランスは自由な鳥。恐れずに飛び出せば、チャンスを求めて羽ばたいていける
完全審査制のフリーランスプラットフォーム Sollective(ソレクティブ)には、やりがいのある仕事を求める優秀なフリーランス・副業人材が多数登録しています。そんな Sollective で活躍中のフリーランスは、経歴もバックグラウンドも人それぞれ。
今回はエンジニアとして活躍中の佐藤洋介さんに、フリーランスになったきっかけやフリーランスのよいところ、そして一番気にかかる収入のことなどについてお聞きしました。
英語を習得後、教師からエンジニアへ
—— エンジニアになる前は教員をされていたと伺っています。
はい、元々は小学校の教員を目指していたのですが、採用試験に受からず中学で英語の臨時講師をやっていました。
ところが、英語ができなくて外国の先生と授業を組み立てられず……「これではまずい!」とカナダに留学したんです。必死で勉強したので英語はかなりできるようになりましたが、その頃には教育に対する情熱がなくなっていました。
エンジニアになったのは、帰国後に映像翻訳をやりたいという漠然とした思いから、翻訳会社の面接を受けに行ったのがきっかけです。
その会社の社長に、「今英語ができるなら、自分だったらエンジニアになる」「英語とITと金融の3つの武器があれば、一生困らない」という話を聞き、それがターニングポイントになりました。
—— では、そこからエンジニアの道に入ったのですね。未経験で、どうやって仕事に就いたのですか?
人材不足なので、経験がなくても雇用してくれるところはわりとあるんです。私はエージェント経由でSES企業に入社、出向という形で大手銀行に入っています。ところが、英語ができるので海外支店との交渉を任されて、コードを書かせてもらえず……3年ほどで見切りをつけました。
その後は、バックエンドもフロントエンドもフルスタックでやるようなスタートアップを経て、楽天に行きました。楽天ではフロントエンドの素地ができ、自信が出てきたのもこの頃です。プレイングマネジャーも経験させてもらいました。
その後、エクスペディアでコンサルタントとして仕事をしたのですが、やはり手を動かしたいという気持ちが強く、bitFlyer(ビットフライヤー)に転職しました。ここでは自分がフロントエンドチームを立ち上げるというミッションをいただいて、とても楽しかったです。海外の優秀なエンジニアとのやりとりも多く、勉強にもなりました。
収入を心配していたが、フリーランスになったら「楽勝」
—— フリーランスになろうと考えたのはどうしてですか?
家庭との両立が難しかったのが一番の理由です。ビットフライヤーではリモートワークがほとんどできなくて、小さい子どもが熱を出しても家で仕事をするのは難しい環境でした。そのうち、副業を休みの日にやるようになって、だんだんフリーランスの道を考え始めました。
—— 副業を始めたきっかけは?
特に副業を探していたわけではなく、知り合いに手伝ってくれないかと頼まれたのがきっかけです。それから、だんだんフリーランスの相場や収入などについて調べていきました。
ただ、フルリモートは魅力でも、「フリーランスは危ない」という固定観念や、いつ仕事を失うかわからないという怖さがあってなかなか踏み出せませんでした。やっと独立したのは2020年10月です。
—— 収入のことを心配される方が多いですが、実際にフリーランスになられてどうでしたか?
エンジニアはどの会社も足りない状態なので、自分は安定的な収入が得られています。依頼のメールも毎日バンバン来ますし、かけ持ちでいろいろな仕事をすることもできます。なので、収入面の心配はありません。
給与も会社だと年功序列でわずかしか上がらないようなことがありますが、それに比べるとフリーランスの方がずっと交渉が楽です。「不安定」という言葉が一人歩きして、皆が怖気づいているような気がしますが、そんなことはまったくないですね。
—— では、収入がネックになって迷っていたけれど、実際は心配なかったということですね。
はい、もう楽勝でした(笑)。フリーランスになって大変だと思ったこともないし、あと5年早くフリーランスになっていたらよかったと後悔しています。
止まっているのが怖いから、スキルを上げて道を選択していく
—— 他にもフリーランスになってよかったことはありますか?
いろいろな会社で働いて人脈が広がり、それが次の仕事につながって給与もアップしていくのは、会社員だと味わえないエキサイティングな経験だと思います。新しいことにチャレンジしたり、そこから学んだりということも多いので、モチベーションも感じられます。
それと、転職を繰り返しているので、ジョブホッパーみたいで日本では印象が悪いのですが、フリーランスだと気にならないというのもあります。
—— 日本ではジョブホッピングは、なぜか印象が悪くなってしまうんですよね。
スキルアップして、転職する時に妥協もしていないので、何が悪いのか全然わからないんですけどね。
—— 佐藤さんがそういう考え方になったのは、留学時代の経験からですか?
いいえ、元々の性分で、好きなことしかできないからだと思います。それと、本当は臆病で止まっていることが怖いので、がんばってスキルを上げて自分で道を選択できる人間にならざるを得ないんです。
—— 臆病とおっしゃいますが、ジョブホッピングやフリーランスで仕事ができるということは、自分と向き合い大切なものを選んで決断することを繰り返しているはずなので、かえって強さを感じます。
たぶん、慣れていったのだと思います。最初はすごくエネルギーを使ったはずですが、だんだん気にならなくなりました。自分の人生だ、好きにさせろという感じですかね(笑)。
—— クライアント企業とはどのような関係ですか?
クライアントとは、同じ目標に向かってやりとりできる対等な関係でありたいと思っています。向こうからアドバイスを求められたり、意見を普通に言えたりする環境だと、非常にやりがいを感じます。
言われたことだけをやるのは誰でもできますが、こちらからどんどん提案して、仕事上でも自分のオリジナリティを出せればといつも思っています。
与えられた環境でベストを尽くすことが、後につながる
—— 伺っていて、エンジニアという職業が合っていらっしゃるのだなと思いました。
天職だと思っています。もともと物作りが好きで、ひとりで黙々と作業するのが性分に合っているんです。
ただ、スキルはいつも磨いていく必要がありますね。50歳になってもまだエンジニアをやっているかと考えると不安があるので、駆け足はできなくても常に一歩一歩前に進むように心がけています。
—— エンジニアとして、次に挑戦してみたいことはありますか?
そのうち、自分でサービスを立ち上げたいと思っています。アイデアを温めているので、バックエンドにも手を伸ばして仲間と一緒にやりたいですね。
—— どんなサービスか楽しみです。ところで、フリーランスになる前にどういう準備が必要だと思われますか?
自分の場合、会社員時代の姿勢を見てくれていた人とのつながりで、仕事が入ってきています。なので、ありきたりですが、与えられた環境でベストを尽くして頭角を現すのが、後につながる一番よい方法ではないでしょうか。
—— それが会社員でなくフリーランスであっても、結果がよければ次のご縁につながっていきますね。
そういう意味で、達成感を味わいやすいのもフリーランスだと思います。それで不満があれば飛び出せばいいんです。フリーランスは自由な鳥ですから。
—— 自由な鳥!本当におっしゃる通りですね。
そういう働き方ができる時代になってきているのだと思います。といっても、ただ仕事や環境が気に入らないから辞めるというのではなく、自分の価値観や生き方と照らし合わせて、妥協できない時は気持ちよく仕事ができるところ、成長できるところへ向かえばいいのではないでしょうか。
自分の人生だから好きにしたいといっても、それにはいつも責任が伴います。それをわかったうえで飛び出せる人だけが、違う景色を見られるのだと思います。
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