フリーランスで働くキャリア上のメリット4:調査結果と成功者が語る新事実
企業がフリーランス採用に乗り出している動きを背景に、キャリアの選択肢として独立を考える人が増えてきました。特に Z 世代などは独立志向が強く、組織にとらわれない働き方を望む人が多いことがわかっています。
しかし気になるのは、独立は本当によい選択肢なのかという点。それも「自由度」や「煩わしい人間関係がない」といった目先の利益ではなく、長期的なキャリア視点でのメリットです。
実際に高いスキルを強みに企業で活躍するプロフェッショナルフリーランスたちは、会社員時代と比べてどんな利点を実感しているのでしょうか?ソレクティブが独自に行った調査や Sollective 認定プロ人材の声からは、フリーランスとして働くキャリア上のメリットが4つ見えてきました。
メリット①幅広い経験を同時に積めるため、成長スピードが上がる
ソレクティブの調査によると、プロフェッショナルフリーランスの約8割が1年間に2社以上、5割以上が1年間に4社以上と協業しています。一方、正社員の生涯経験社数は1.98社。正社員よりもフリーランスの方が多くの企業の仕事を経験するのです。
1年間に複数企業と仕事をするメリットは、何と言ってもさまざまな経験を同時に積めること。それにより、ある企業との仕事で得た知見を他社とのプロジェクトに展開したり、特定業界の経験をまったく異なる業界の企業に生かしたりと、自分のスキルや経験をどんどん応用できるため、成長スピードは段違いです。実際に、Sollective 認定プロ人材も次のように話します。
💡関連記事:フリーランスの案件獲得や単価交渉の方法は?UI/UX デザイナーの本音対談 💡関連記事:大事なのはフリーランスになりたい理由 | サービスデザイナー megukoyama さん
メリット②組織の都合に邪魔されずにキャリアを構築できる
フリーランスのメリットの2つめとして、多くの人が実感するのが「やりたい仕事に関われること」。たとえば会社員の場合、いくら今の仕事でスキルを伸ばしたくても、評価されているがゆえにマネジメント職を任されたり、社内政治に巻き込まれたり、異動などで最後まで関われなかったりと組織の都合でキャリアパスが決まる部分が少なくありません。
その点、フリーランスならすべてが自分次第。また、案件獲得プロセスや実際の仕事を通して自分の強みや差別化ポイントがどんどん明確になるため、会社員時代よりも自分の価値や足りないスキルを認識しやすくなるのも特徴です。そのうえで、スキルを磨けるプロジェクトを集中的に選んだり、付加価値をつけるためにあえて別の領域に挑戦したりと、組織の都合に邪魔されず目指す方向に向かって進んでいくことができます。
💡関連記事:1人目のバックオフィス担当者として企業を支える東さんがフリーランスを選んだ理由 💡関連記事:女性エンジニアがフリーランスになる道【インタビュー】
メリット③体調や状況を考慮した柔軟な働き方ができる
フリーランスのメリットとして「自由度」「柔軟な働き方」を挙げる人は多いでしょう。しかし、プロフリーランスが挙げるメリットは「平日に休みやすい」「街が空いているときに出かけられる」などよりも、自分の状態に合わせて仕事を調整できる点です。
たとえば体調に不安を抱える人や育児または介護責任を担う人にとって、自分で業務量を調整したり勤務時間を決めたりできるフリーランスならキャリアを中断する必要がありません。また朝型や夜型など特定の時間に集中力を発揮しやすい人もそれに合わせて業務時間を組めるため、より効率よく効果的に成果を出しやすくなります。
💡関連記事:フリーランスの仕事の取り方、鍵は自己開示| 広報・PR minamiyan さん 💡関連記事:苦しい会社員時代を抜け、手にした自由。フリーランス広報の前進
メリット④会社員よりも高収入の可能性がある(特に女性)
「フリーランスは会社員ほど稼げない人たち」というイメージがあるかもしれませんが、プロフェッショナルフリーランスは違います。ソレクティブが行った調査によると、プロフフリーランスの年収中央値は正社員の3倍以上、女性に絞るとなんと4倍です。
この背景として考えられるのが、会社員女性の給与水準の低さ、そして活躍機会の少なさです。構造的な格差が根強く残る組織を飛び出せば、女性が活躍できる場は意外なほどに広がっています。また評価基準が成果のみというシビアな世界は、社内にネットワークが乏しくアピールに消極的になりがちな女性にとってむしろ好都合かもしれません。
繰り返しになりますが、フリーランスのよさは取引相手を自分で決められる点。日本人男性中心主義の企業を選ばないことで、女性やマイノリティは公平な報酬を得られる可能性が高まるでしょう。
💡関連記事:フリーランスは自由な鳥。恐れずに飛び出せば、チャンスを求めて羽ばたいていける
フリーランスはキャリアを大きく前進させる選択肢の1つです。この記事を読んで少しでも心が動いたのなら、今が始めどきかもしれません。