「トップフリーランスで、生きる。」実在のフリーランスを起用した広告に私たちが込めたものとは
Sollective(ソレクティブ)は11月29日より、「個性や情熱を表現した新しい『証明写真』」をテーマに Twitter で広告キャンペーンを行っています。モデルには Sollective に登録しているフリーランスを起用し、制作は Sollective に実際に登録しているメンバーを中心に行いました。
私たちにとって初の本格的なデジタルキャンペーン広告は、創業者のふたりをはじめ、Sollective に関わる人たちのフリーランスへの想いがあります。
この記事では、このキャンペーンを通して改めて Sollective のフリーランスに対する想いと、今回のクリエイティブへのこだわりをお伝えしていきます。
働く人の「個性」と「情熱」をもっと伝えたかった
このキャンペーンでは、3種類のビジュアルに2種類のツイートを組み合わせた計6種類の広告を Twitter で配信しています。対象はズバリ、トップフリーランス。中でもエンジニアとデザイナー、ビジネス領域が主なターゲットで、広告でもその職種で活躍するフリーランスを起用しています。
そして、このキャンペーンにおけるクリエイティブのテーマは「個性や情熱を表現した新しい『証明写真』」です。
クリエイティブチームには、キャンペーン責任者とアートディレクター以外にも、ハイレベルなスキルを持つコピーライターやフォトグラファー、ヘアメーク、プロデューサーなどが参加。
フリーランスの情熱やプライドと、スキルを活かして挑戦を続ける人たちをサポートしたいという Sollective の想いを、チームの力で具現化しました。
このクリエイティブが出来上がった背景には、この広告の責任者でもあり、 Sollective の共同創業者兼 CPO である Allen の強い想いがあります。
彼の目からは、日本でのキャリア系広告は働く人のパーソナリティが見えず、お金のために「人材」を取引しているように見えたといいます。ですが、フリーランスが持つ最大の価値とは、多彩な経験とスキル、そして提案によってビジネスにポジティブな影響を与える力を持っていることです。
プロフェッショナルとして働く人たちの個性や多様性をもっと世の中に広めていくことは、Sollective として実現したいことのひとつでもありました。
また、このクリエイティブにはフリーランスにもっと自分の仕事に誇りを持ってほしいという願いも込められています。
人によっては「フリーランスは自由に働けて楽そう」と捉えるかもしれません。ですが、フリーランスとは自身の望む結果のためにリスクを取りながら、自分自身の人生を管理する勇気を持つことができる人です。
そういった働き方に誇りを持ち、自分たちの情熱や意見を示すこと。それこそが Sollective が示したいフリーランスの姿であり、このキャンペーンに必要不可欠な考え方でした。
グラデーションで個人の熱量を表現
ここからは、今回のキャンペーンのテーマが決まった背景や、広告完成までの経緯などを、キャンペーンのプロジェクトリーダーの中村佳那とアートディレクターの末吉努に聞いていきます。
—— まず、グラデーションを使った表現の意図についてお聞きできますか?
末吉:最初に、Sollective の共同創業者の Allen からこの企画について僕に相談がありました。その時に具体的な概要を見せてもらったところ「フリーランスの情熱やスキルをしっかり表す」と書かれていたんです。
それを見た瞬間に、グラデーションを使って個人の情熱や個性などを表現するというアイディアが浮かびました。サーモグラフィーのように可視化されたグラデーションを使うことで、その人が内に秘めている情熱や熱量というのをじわっと表せるのではないかと思ったんです。
その後、どのように広告に落とし込むかをさらに詰めていって、最終的に人にグラデーションをかけるという表現になりました。また、カラーはそれぞれのスキルの個性を表しています。
—— 「証明写真」というコンセプトはどこから生まれたのですか?
中村:私はプロジェクトの途中から加わったのですが、このキャンペーンでは Sollective はリクルーティングのサービスであることをしっかり伝える必要があると思っていました。検討途中の段階ではそこが不十分だと感じていて、その課題について話したところ、末吉さんが「欧米のポートレートや家族写真」の案を出してくれたんです。
末吉:アメリカなどで、バチっとキメて撮った家族や子供の写真が家に飾られていますよね。日本人にはちょっと違和感があるけれど、ああいうイメージがインパクトがあっていいかなと思ったんです。
中村:そのアイディアを聞いた時に、「それって、証明写真じゃない?」と閃いて、就職活動で使われる証明写真をモチーフにすることで、リクルーティングのサービスとリンケージを持たせるという私の課題も解決できました。
—— では、最初からグラデーションと証明写真の路線で進んでいたのですね。
末吉:いや、それが違っていて(笑)。僕は Allen とのミーティングの時からグラデーションを使いたいと思っていたのですが、その時点ではまだ話さず、まずは大きな方向性を決めるために、2パターンの方向性を提示していました。
デザイン自体もタイポグラフィーとモノクロ写真のインパクトの強いものを推したのですが、ちょっと強すぎると思われたようです。Allen は、日本のマーケットに合わせたビジュアルを意識していたのだと思います。その結果、ややソフトなイメージの路線でいくことになりました。
でも、広告はインパクトが重要だし、いくらクライアントの意向でもそこは妥協してはいけないのではないかと次第に考えるようになりました。そこで、中村さんに相談して、グラデーションの案についても初めて話したんです。
中村:その時、私はグラデーションの案がとてもいいと思ったんですよ。アートワークはかっこいいだけでなく、コンセプトをしっかり表すべきですよね。なので、企画自体はかなり進んでいたのですが、方向転換することにしたわけです。
フリーランスの主張やプライドを発信したかった
—— では、そこからエリカと Allen に再提案したわけですか?
中村:そういうことになりますが、でも拍子抜けするくらい簡単にOKしてくれました(笑)。
私たちがそう思うなら、それがいいんじゃないかと。この場合もそうですが、Sollective の代表であるエリカと Allen はフリーランスの力を信じていると普段からよく感じます。その領域のプロフェッショナルが理由も確信をあってやろうとしているのなら、その人に任せたほうがいいという姿勢です。
—— なるほど。それでテーマとビジュアルは決まりましたが、コピーライティングのほうは?
末吉:コピーライターの方に入ってもらいました。強い印象を残しつつも、挑戦し続けるどの人にも当てはまりやすいコピーにしてくれて、コピーライターの人には感謝しています。
—— 最後に、このプロジェクトに関する想いなどを聞かせていただけますか。
末吉:今回初めて Sollective でお仕事をしたのですが、最初はもっと軽い、リモートで終わる仕事だと思っていたんですよ。フリーランスのデザイナーの場合、PCに向かってひとりでやることがほとんどですし。
でも、今回の仕事では、実際に Sollective の人達と顔を合わせて、撮影現場ではセッティングもして、大きなインスピレーションを得ることができました。いろいろな人と会って話をしながらひとつのものを創り上げていくという経験は、よい機会であり意義深いものだったと思います。
中村:今回は Sollective 初のデジタルキャンペーンなんですが、 Sollective の言いたいことを発信するだけが目的ではありませんでした。それ以上に、ここまで Sollective を育ててくれたフリーランスの主張やプライドを発信する機会であり、今まで頑張ってきたフリーランスの人たちに対するリワードだと Allen は言っていました。
こういうキャンペーンは社外のみならず、社内に向けてもよいメッセージを発信するべきだと私は思っています。Sollective の場合、登録しているフリーランスの人たちすべてを含めて仲間と見ているので、皆が共感してくれて士気が上がるような、そういうキャンペーンにしたいと考えていました。多くのフリーランスや副業で活躍されている方の力を借りて、納得できるものを創ることができ、インターナルコミュニケーションのいい機会にもなったと思います。
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Sollective は、「トップフリーランスの力でビジネスの可能性を広げる」をモットーに、やりがいと能力に見合った仕事を求める優秀なフリーランス・副業ワーカーと、多様化するビジネスの即戦力となるエキスパートを探している企業を直接つなぐプラットフォームです。もし、すこしでも興味を持っていただけたら、ぜひ登録いただけると嬉しいです。
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