ポストコロナ時代の生産性向上とは? 鍵は上司・同僚とのコラボレーションの負担軽減
ポストコロナの世界に移行していく中で、リモートワークの悩みはつきません。とはいえ、しっかりと従業員の状況を分析し、適切な判断に基づいて対処することで、業務の大幅な効率化を図ることができます。
変わりゆく世の中の流れに合わせて、従業員がより効率的に働けるようにいちはやく組織や働き方を作りかえることができた企業は、業績や優秀なビジネスパーソンを確保しつづけられますし、それによって競合優位性を持つことになるはずです。
今回は、海外の心理学者や企業の研究チームによる最新の分析とあわせて、どのように働き方を変えていくべきかを紹介します。
目に見えない「スイッチングコスト」が効率を落とす
アメリカのビジネスメディアである Harvard Business Review の記事「コラボレーションによる過大な負荷が生産性を低下させる」によれば、リモートワークの普及によってメールやチャット、電話やビデオ通話などのやりとりに費やす時間は、新型コロナウイルスによるパンデミック以降、大幅に増えているといいます。
コロナ禍でリモートワークが増えた影響で、このスイッチングコストが増えた方も多いのではないでしょうか?
スイッチングコストを減らし、効果的な上司・同僚とのコラボレーションを行うための解決策を、同記事の中からふたつ紹介します。ひとつめは、個人でできる簡単なものなので取り入れやすいものになっています。
ふたつめは、上司・同僚とのコラボレーションによる従業員の負担を減らすために、時間の使い方を工夫することで対応した企業の取り組みです。
スイッチングコストを減らすためには、メールやチャットなどで常につながっている状態をなくし、時間の使い方を工夫することが重要であることがわかります。
ハイブリッドワークの生産性を高めるチームのコツ
リモートワークを取り入れたものの、コミュニケーション不足や生産性の低下など、企業の悩みも増えてきています。この悩みを解決するための手がかりとなりそうなのが、Harvard Business Review の記事「ハイブリッド時代における『生産性』の再定義」で紹介されているマイクロソフトの研究結果です。
新型コロナウイルスの影響を受けてリモートワークが始まってから、マイクロソフトでは "New Future of Work"と呼ばれる研究グループを作り、リモートワークに関する研究を行ってきたそうで、その結果を以下のように語っています。
以前公開した記事でも、リモートワークとオフィスワークを組み合わせたワークスタイル「ハイブリッドワーク」の方法としてマッキンゼーの分析などを紹介してきました。
「ハイブリッド時代における『生産性』の再定義」で紹介されているマイクロソフトの研究チームの「ハイブリッド・パラドックスを考慮した生産性」も、この記事で紹介した内容に近いものになっています。その中から、より具体的に行動に移しやすいハウツーとしてふたつピックアップしてご紹介します。
リモートワークとオフィスワークの特徴を見極めて自分に一番ストレスのかからない働き方を探したり、チームでの協業について議論し決まりごとをつくるなど、こういった細かい積み重ねで柔軟な働き方を作っていくことこそ、これからの組織に必要なことなのかもしれません。
ポストコロナの世界では、生産性の向上について働く量ではなく働き方で捉える必要があります。ハイブリッドワークにおいても、一人ひとりのワークスタイルを尊重しながらチームとして仕事を進める仕組み作りができるかどうかが、生産性向上の鍵だと言えそうです。
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