社員なみの裁量で活躍!事業開発フリーランスという生き方【インタビュー】 Article Image

社員なみの裁量で活躍!事業開発フリーランスという生き方【インタビュー】

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事業開発や新規事業といった経営に深く関わる仕事は、正社員のものだというイメージを持つ人は多いでしょう。

しかし、働き方が多様化する現代、事業開発を専門とするフリーランスも増えつつあります。

そこで今回登場するのは、事業開発や新規事業を専門として活躍するフリーランスのまさのさんです。以前は正社員として事業開発を行ってきたまさのさんがフリーランスになったきっかけや、独立して実感する正社員との違いについて聞きました。

経験を積みたくて始めた事業開発の副業が増え、独立

—— まずはフリーランスになったきっかけを教えて下さい。

もともと、正社員として事業開発を担当しながら、副業でも事業開発系のプロジェクトに関わっていたんです。

その副業の仕事が増えてきたので、半年ほど経ったときに会社を退職し、完全にフリーランスに切りかえました。

—— 会社員、副業、フリーランスと働き方を変えてきたんですね。正社員時代に副業を始めたのはなぜでしょうか?

自分でいつか事業をやるときのために、色んな領域の事業開発の経験を積みたいと思ったんです。

でも、正社員だと一度に1つの領域の経験しか積めません。そこで短期間で一気に経験を積もうと思って始めたのが副業です。

—— 正社員・副業の両方で事業開発を担当するのは、ハードに聞こえます。

会社と交渉して、週3の正社員にしてもらうことで調整しました。

—— 理想的な環境ですね。会社とはどうやって交渉したのか教えてください。

最初は管理部の部門長に「辞めたいです」という話をしたんです(笑)。すると「いきなり辞めるのはリスクがあるのではないか」というアドバイスと「短時間正社員として働くのはどうか」という提案をいただき、「曜日を固定して社員として働きながら副業をする」という形に落ち着きました。

フル勤務のときに仕事でパフォーマンスが出ていたので、融通を効かせてもらえたんだと思っています。

—— 副業先はどのように探したのでしょうか?

私はもともと SNS をほとんどやっておらず、知り合いからの紹介もありませんでした。なので、まずはとにかくイベントなど、企業と直接話せる場に顔を出すようにしたんです

そこで「おもしろい」「この人と働きたい」と思ったスタートアップの社長さんを見つけて、直接アプローチしていきました。仕事とはまったく関係のないイベントにこっそり履歴書を持っていったこともあります(笑)。初対面でも話しかければ仕事につながるというのは、いい意味でイメージと違うところでしたね。

—— 副業やフリーランスとして事業開発の仕事をもらうときのコツはありますか?

私の場合は、自分が本当に応援したいと思える会社と取引するようにしています。

まず、気になる会社を見つけたら、営業する前に相手の方の SNS やインタビューをすべてチェックするんです。それで「ここで働きたい!」と思ったら、一球入魂で営業にいきます。

その方が仕事ももらいやすいですし、入った後のミスマッチも防げると思います。事業開発は深く経営に関わるからこそ、営業前から相手をよく知ることが大事だというのが私の考えです。

スタートアップならフリーランスでも大きな裁量で働ける

—— 事業開発を専門としているフリーランスはまだまだ少ない印象がありますが、具体的にどんな業務を担当しているのでしょうか?

必要な業務なら何でも、オールラウンドでやっています。

というのも、事業開発は「事業を伸ばす」ための仕事なので、そのために必要なことを特定するところから関わっているんです。ほかにも、もともと築いていた IT スキルを生かしたプロジェクトマネジメントも担当しています。

—— 取引先はどういった企業が多いですか?

いわゆるソーシャルベンチャー、社会課題を解決するためのサービスを運営しているスタートアップが多いです。

特に絞っているわけではないのですが、社員が1〜3名ほどのところがほとんどで、自分との相性がいいのかなと思っています。

—— 事業開発にも、立ち上げやグロースなどさまざまな段階がありますが、どのタイミングから入ることが多いのでしょうか?

プロジェクトの立ち上げから入るケースが多いです。

たとえば先方が「こういう事業をやりたいけど、どうやればいいかわからない」という課題を持っていれば、そこから企画を練っていきます。

自分がどんなスキルを持っているか先方にシェアし、それを聞いた先方から「そのスキルがあるならこの新規事業を始めたい」と提案されて、プロジェクトが立ち上がったこともありました。

—— 正社員、フリーランスそれぞれで事業開発を経験して、何か違いは感じますか?

正社員のときは、ある程度サービスが伸びたタイミングでプロジェクトに入ることが多かったんです。

でも、フリーランスになってからは、初期段階から入って企画や検証をするケースが多いです。

あとは、正社員のように時間をたくさんかけられないので、判断がすばやくなったと感じています。だめなものはすぐに止めて、新しい施策を次々と試すようになりました。

—— フリーランスと正社員では、裁量の大きさが違うと言われがちですが、実際はいかがでしたか?

裁量の大きさに違いは感じないですね。

社外であっても、事業開発に必要な情報なら、ちゃんと共有してもらえます。それどころか、社員さんと私で(事業開発のための)合宿をして、フラットな立場で熱い議論をすることもありますよ!

アライアンスや協業の商談をすることもあるので、ときには社長の代わりにプレゼンすることもあるんです。

—— 社員と同等の立場でプロジェクトに入っていけるんですね。

私の取引先がスタートアップだというのが大きいかもしれませんね。

会社の規模が小さいと、経営者と直接話す機会も多いため、フリーランスでも深くプロジェクトに関われるんです。フリーランスの裁量の大きさが気になる人は、「取引先の規模」にこだわってもいいかもしれません。

正社員のうちに磨いた方がいいのは「プレゼン力」

—— フリーランスになる前に、正社員としてやっておいた方がいいことはありますか?

正社員時代のプレゼンテーションの経験は、フリーランスになってからも役立ちました。

事業開発をやっていると、プレゼンの機会が多いんですね。知識は1人で家でも身につけられるんですが、人を目の前にしたプレゼンなどは、実際に経験しないとスキルアップできません。

なので、研修やフィードバックが豊富に受けられる正社員のうちに、たくさんプレゼンを経験する方がいいと思います。

—— 最後に、事業開発フリーランスに興味がある人に向けてにメッセージをお願いします。

事業開発のフリーランスはすごくマルチタスクなので、「色んな仕事をやってみたい!」と思っている人にはすごく楽しいと思います。

少し忙しいかもしれないですが(笑)、色んなサービスの成長に携われるので、多くのことが学べます。まだまだこの領域のフリーランスは少ないですが、事業開発が好きな人には本当におすすめです!

—— 本日はありがとうございました!

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