マーケティングの第一人者 セス・ゴーディンが語った「フリーランスと起業家の違い」とは
組織や団体にとらわれず自由に働くフリーランス。新型コロナウイルスの影響により働き方がさらに多様化し、その人口はますます増えています。
そしてフリーランスのなかには、起業家へと転身する人が多く存在するのも事実です。フリーランスという働き方そのものが「自分で会社を持つ」ということでもあるので、もともと起業家精神を持っている人も多いのかもしれません。
フリーランス、起業家ともにエネルギーの要る素晴らしい働き方ですが、いまいちその違いが分かりづらいことも。では、フリーランスと起業家の違いとは一体何なのでしょうか。
この問いに対して、アメリカのスタンフォード大学で MBA を取得、マーケティングの第一人者でベストセラー作家としても有名なセス・ゴーディンが Start Up School Series で語った「フリーランスと起業家の違い」がとても参考になります。
今回はこの動画などでセスが語った内容を中心に、いくつかの海外の記事とあわせてその本質を探っていきます。
仕事に対して報酬を得るか、お金を使ってビジネスを作るか
セス・ゴーディンは「フリーランスは仕事(時間単位・プロジェクトごと)に対して報酬を得る人のことで、起業家は資金(できれば他の誰かのお金)を使って自分よりも大きなビジネスを構築する」と語ります。
さらにアメリカのビジネス情報誌 Inc. では、自社 WEB サイトに掲載している記事「自営業のアイデンティティーの危機:あなたはフリーランスですか、それとも起業家ですか?」のなかで、フリーランスか起業家か判断するための質問を5つ挙げています。
また、女性起業家に向けたメディア「TORY BURCH FOUNDATION」は、「フリーランスと起業家」という記事のなかで、起業家について以下のように書いています。
Sollective CEO が考える「フリーランス」とは
やりがいと能力に見合った仕事を求める優秀なフリーランスと、多様化するビジネスの即戦力となるエキスパートを探している企業をつなぐ完全審査制のプラットフォーム Sollective (ソレクティブ)。その CEO であり、自身もフリーランスの人事として働いてきた Erika は、フリーランスについてこう語ります。
「アメリカで人事戦略・人材育成の専門家として働き、フリーランスが企業にどれだけの価値をもたらすかを組織側の観点から見てきました。その後、実際にフリーランスとして働くことで、成長し続けることやプロフェッショナルとして自分を試すことだけでなく、ワークライフバランスの観点からも、フリーランスという働き方の素晴らしさを感じました。」
フリーランスとしての実体験を通して、今までにない充実感や生産性、さらにはキャリアを自分でコントロールすることへの喜びを実感したと言う Erika 。ではなぜ、フリーランスではなく起業家を選んだのか。実はそれも、フリーランスという存在がきっかけでした。
「私が今、たまたま起業家になったのは、自分が経験したフリーランスという働き方を進化させて、より多くの人が働き方をもっと自由に選択できるようにしたいという想いからです。欧米ではフリーランスと企業が日本よりもずっと深い協力関係を築きながらビジネスを展開させています。フリーランスが自身の人生やキャリアを最大限に活かしつつ、企業側はプロジェクトの目的に沿った戦力をより効率よく確保しているのです。私は、日本企業もこういった文化を取り入れることで、ビジネスをより大きな成功に導くことができると信じています。」
大切なのは、自分に合った働き方を見極めること
さきほど「フリーランスか起業家か判断するための質問」を紹介しましたが、フリーランスと起業家の両方を経験している Erika の視点も紹介します。Erika は、自身が達成したいこと、目的と照らし合わせることが大切だと考えています。
・自分はビジネスと市場全体、どちらに影響を与えたいのか? ・自分のスキルを充分に活かすことを犠牲にしてでも、幅広いマネジメントスキルを養い、マーケットを作りたいか?
「多くの人は、自身の達成しようとしている目的に応じて、フリーランスと起業家という仕事のスタイルを行ったり来たりするのではないでしょうか。なぜなら、フリーランスとしてたくさんの企業と仕事をしていくことで、企業の実際のニーズを理解しているからこそ、起業家としても問題を解決することができるからです。フリーランスと起業家、そのどちらもが素晴らしい選択だと思います。私は『フリーランスという働き方を世に広めたい』というビジョンがあるので、現在起業家として活動していますが、私自身も将来この2つの間を行き来しながらキャリアを築いていくでしょう。」
最後に、前出の「TORY BURCH FOUNDATION」による記事「フリーランスと起業家」のなかで、セス・ゴーディンがフリーランスについて語った言葉を紹介します。
フリーランスと起業家。働き方にそれぞれ優劣はなく、大切なのは自分のワークスタイルに合うこと、そして、自分自身がどのように生きていきたいか、ということ。あなたはどちらのワークスタイルを追求したいですか?
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Sollective は、「トップフリーランスの力でビジネスの可能性を広げる」をモットーに、やりがいと能力に見合った仕事を求める優秀なフリーランス・副業ワーカーと、多様化するビジネスの即戦力となるエキスパートを探している企業を直接つなぐプラットフォームです。もし、すこしでも興味を持っていただけたら、ぜひ登録いただけると嬉しいです。
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